生前贈与のポイント

生前贈与とは、生きているうちに(相続が発生する前に)相続予定者に資産を移すことを言います。これによって将来負担すべき相続税額を減少させることができ、準備する納税資金も少なくて済むようになります。 従来、通常贈与制度(暦年贈与とも言う)による生前贈与は、資産家の方にとって相続税対策の一つとして活用されてきましたが、平成15年から「相続時精算課税制度」が創設され、さらに生前贈与がしやすくなりました。

生前贈与のメリット

生前贈与を行なうと、次のようなメリットがあります。

生前贈与のメリット

  • 生前に贈与した資産は、その後に相続税評価額が値上りしても相続税に影響しない。(相続時精算課税制度を採用した場合)
  • あげたい人に、あげたい財産を確実に承継でき、相続時の争いを防止できる。
  • 相続と異なり、贈与した財産がどのように使われるかを自分で確認できる。
  • 孫への生前贈与は相続を一回パスすることになり、「世代飛び越し効果」が期待できる。(通常贈与制度を採用した場合)

生前贈与には2つの方法がある

贈与には、年間110万円の基礎控除がある「通常贈与制度」と、相続時に精算を行なう「相続時精算課税制度」があります。どちらが有利かは、財産の状況や家族構成などにより異なりますが、資産価値のある財産やキャッシュフローが多く生まれる資産を持っている人の場合は「相続時精算課税制度」を選択する方が有利と言われています。ただし、この制度を選択すると「通常贈与制度」への変更はできませんので、慎重に進める必要があります。