相続税の基礎知識

相続税とは人が亡くなった場合に、その遺産を相続した「相続人」に対してかかる税金です。相続税には、特定の人に財産が集中することを避け、富の分配を図るという社会的な目的があります。

相続3つの選択肢

相続とは、亡くなった人の財産を相続人(一定範囲の親族)に受継がせることを言います。相続財産には、不動産や預貯金、有価証券などのプラス財産のほかに、借入金や未納の税金などのマイナス財産があります。そのため、相続では次の3つの選択肢が与えられています。

≪ 相続税の選択肢 ≫
  • 単純承認
  • 限定承認
  • 相続放棄

相続税がかかる理由

所得税、法人税、消費税、酒税…、私たちは色々な税金を納めています。こうした税金の他に、なぜ相続税がかかるのでしょうか?
その理由としては、
[1]相続財産は不労所得であるため、高い税率を課税される
[2]特定の人に財産が集中しないように、相続税が課税される
といったものがあります。

[1]相続で得た遺産は不労所得であるため、高い税率が課税される

一生懸命に土地を守ってきて(あるいは働いてきて)、妻や子に財産を残すのに、なぜ高い相続税を納めなくてはならないのでしょうか。その理由のひとつに、「相続税は不労所得」という考え方があります。つまり、相続を受ける人は結果的にはただで財産を手に入れることとなり、こうした「不労所得」に対して税金をかけようと国が考えているからです。

[2]特定の人に財産が集中しないように、相続税が課税される

もうひとつの理由として、相続税をかけることで、最終的な「富の分配」を行なうという考えがあります。
特定の人に財産が集中することを避け、富の分散化を図るという社会的な理由です。特定の人が、財産を残せたのは、生存中の所得税の徴収が少なかったのであり、これを相続時に精算するという考え方です。