大家さんはまずこれを知っておこう

アパート・賃貸マンション経営で得られる収入や支出には、どのような項目があるのでしょうか。ここでは、アパート・賃貸マンション経営における「収入」と「支出」についてご紹介します。

アパート・賃貸マンション経営における収入

アパート・賃貸マンション経営における「収入」には、「家賃」、「共益費」、「駐車場料金」、「礼金」などがあります。なお、「保証金(敷金)(※)」は、入居者様からの「預り金」であり、収入には含まれません。アパート・賃貸マンション経営における主な「収入項目」には、以下のものがあります。

アパート・賃貸マンション経営
  • 主な収入項目
  • 家賃
    アパート・賃貸マンションを貸すことの対価として、入居者様から頂く金銭で、賃貸経営により得られる収入の大部分を占めます。家賃を設定する際のポイントについては、「3.事業計画を立てる『家賃を決める』」を参照して下さい。
    共益費
    アパート・賃貸マンションの廊下や階段、エントランスなど、共用部分の水道光熱費や清掃・維持管理の費用に充てられます。毎月、家賃と一緒に入居者様から受領します。
    駐車場料金
    駐車場を貸すことの対価として、入居者様から頂く料金です。郊外のアパート・賃貸マンションにおいては、駐車場を設置することが必須条件となりつつあります。また地域によっては、一戸に付き二台以上の駐車場を確保することも必要となります。
    礼金
    賃貸借契約の際に、入居者様から“謝礼”として受け取る金銭です。保証金(敷金)とは異なり、入居者様に返還する必要はありません。ただし、最近では入居促進のため、礼金を設定しないケースも増えています。
  • 主な収入項目

※保証金(敷金)
家賃や修繕費の担保として、オーナー様が入居者様から預かる一時金であり、収入には含まれません。入居者様が建物を明け渡したときに、返還しなければなりませんが、家賃の滞納や、入居者様の過失による室内修繕費を、保証金(敷金)から差し引くことができます。
なお、地域によっては、「敷引き」という慣習もあります。「敷引き」は、保証金(敷金)の一部をあらかじめ返還しないと約束したもので、「礼金」としてみなされ、収入として計上しなければなりません。

アパート・賃貸マンション経営における支出

アパート・賃貸マンション経営には、様々な支出が伴います。支出項目には、どのようなものがあるかを把握しておくことが重要です。アパート・賃貸マンション経営における主な「支出項目」には、以下のものがあります。

支出
  • 主な支出項目
  • 借入返済金
    アパート・賃貸マンションを建設するために、金融機関から融資を受けた場合には、毎月、借入金を返済していかなければなりません。借入返済金は、元金部分と利息部分から構成され、アパート・賃貸マンション経営の支出のうち、大きな割合を占めます。また、金融機関から融資を受ける際には、「信用保証料(※)」と「事務手数料」が必要になります。
    管理委託料
    管理会社にアパート・賃貸マンションの管理を委託した場合に支払います。管理会社は、入居者様の募集、賃貸借契約の締結、入居者様からのクレームへの対応、家賃滞納の督促などの「入居者管理業務」や、建物の清掃や定期点検などの「建物管理業務」を行ないます。
    共用部分の水道光熱費
    アパート・賃貸マンションの共用部分である玄関や廊下、階段などの照明代や、エレベーターにかかる電気代、共用部分の清掃費用などがあります。
    建物の修繕費
    建物や附属設備のメンテナンスのために必要な費用です。各住戸の水道パッキンの交換や、フローリング床の補修といった小規模なものから、建物の外壁の塗り替えや、屋根の葺き替えなどの大がかりな修繕まで様々です。入居者様にとって、魅力的なアパート・賃貸マンションを維持し続けるために、修繕は計画的に行ないましょう。
    税金
    土地・建物の所有者に毎年課税される固定資産税・都市計画税の他に、所得税や住民税、事業税があります。所得税、住民税及び事業税は、アパート・賃貸マンション経営によって、不動産所得が発生した場合に、所得に応じて課税されます。
    アパート・賃貸マンション経営によって課税される税金についての詳細は、「アパート・賃貸マンション経営にかかる税金」をご参照下さい。
  • 主な収入項目

※信用保証料
金融機関から融資を受ける際には、担保や連帯保証人を付けることが必要とされます。アパートローンの場合には、連帯保証人の代わりに信用保証会社などによる「信用保証制度」を利用するのが一般的です。信用保証会社は、連帯保証人の役割を果たし、その対価として、「信用保証料」を徴収します。

アパート・賃貸マンション経営では、「収支計画」が重要

アパート・賃貸マンション経営では、「収支」を計算してどれだけの収益が得られるかをチェックすることが大変重要です。「収支」は、収入の金額から支出の金額を差し引いて計算します。このとき、収入の合計額が支出の合計額よりも多い場合には、収益が得られます。反対に、収入の合計額が支出の合計額よりも少ない場合には、経営は赤字となり、採算が取れなくなってしまいますので、収入と支出を見直す必要があります。 「収支」の計算は、収支計画を立てて行ないます。収支計画の詳細については、「3.事業計画を立てる『収支計画を立てる』」をご参照下さい。

≪ 収支計算の方法 ≫