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アパート・賃貸マンション経営を始めるにあたっては、市場のニーズを把握しなければなりません。アパート・賃貸マンション市場の状況や背景を分析し、「市場が求めるアパート・賃貸マンション経営とは何か?」について考えてみましょう。
今後も世帯数は増加し、「単身・核家族世帯」が全世帯数の9割に
日本の人口は2005年にピークに達したのち、減少傾向に転じましたが、少子高齢化や核家族化の影響で、総世帯数は増加傾向にあり、2015年の時点で約5,048万世帯に達すると予測されています。
また、一人で暮らす「単身世帯」は、2020年には1,660万世帯に達し、核家族世帯も含めると、全世帯数の約9割を占めると想定されています。

高齢者や単身者、核家族がメインターゲットに
今後、著しく増加することが予測されるのが、65歳以上の「高齢者」です。また、結婚をしないで仕事を続け、経済的に余裕のある「未婚の単身者世帯」も増加するとみられています。近年では、結婚後も親と同居せず、夫婦と子供のみで生活する「核家族」の世帯数が増えています。
以上の背景から、今後は、「高齢者」や「未婚の単身者」、「核家族」をターゲットにしたアパート・賃貸マンションへのニーズが高まることが予測されます。

ニーズが高まると思われるアパート・賃貸マンションの種類
今後、ニーズが高まると思われるアパート・賃貸マンションには、未婚の単身者向けの「ワンルームタイプ」とカップルや核家族向けの「ファミリータイプ」、高齢者向けの「シニア向け賃貸住宅」などがあります。
単身者向け「ワンルームタイプ」
「ワンルームタイプ」のアパート・賃貸マンションの入居者様は、社会人や学生が中心となります。そのため、主要駅まで30分前後の通勤・通学圏内で、最寄り駅まで近い(徒歩圏内の)立地の物件が人気です。また、周辺にコンビニエンスストアやレストランなどが多く、生活しやすい環境であることも重視されます。
最近では、非婚・晩婚化の影響で、30歳代以上の単身者層も増えており、家賃が高額でも居室が広く、ハイグレードなアパート・賃貸マンションにも人気が集まっています。一方、学生や転勤が多いサラリーマンの中には、あらかじめ家具や家電が設置されている物件を選ぶ人も増えています。

核家族向け「ファミリータイプ」
カップルや核家族に人気がある「ファミリータイプ」の物件は、最寄り駅から少し離れていても、静かで過ごしやすい環境の立地に多く建てられています。また、小さなお子さんがいるご家庭の場合は、学校やスーパーマーケットなどに近い物件を好む傾向にあります。

高齢者向け「シニア向け賃貸住宅」
「シニア向け賃貸住宅」の入居者様の多くは、「アクティブシニア」と呼ばれる元気な高齢者で、子供の独立や定年退職などをきっかけに住み替えるというケースが一般的です。「アクティブシニア」をターゲットとした物件は、主要駅や公共施設、ショッピングセンターの近くなど、利便性の高い地域に建てられることが多いようです。
建物は、床面に段差が少なく、階段や廊下、トイレなどに手すりが付けられているなど、バリアフリー仕様となっているのが特徴で、最近では定期健康診断や緊急時対応サービスなどを受けられる物件も増えています。
